あなたは大丈夫?歯周病セルフチェック
歯周病かどうか、セルフチェックをして確認してみましょう。
以下の項目に当てはまるか確認してみてください。
- 歯ぐきに赤く腫れている部分がある
- 歯磨きをすると血が出る
- 歯ぐきに触ると痛いところがある
- 歯が長くなったように見える
- かむと歯が揺れる感じがある
- 歯と歯の間がすいてきた
- 口のにおいが気になる
4つ以上当てはまる方は、歯周病が進行している可能性が高いです。しかし、この中には、1つでも当てはまると、注意が必要な項目があります。「歯が長くなったように見える」「かむと歯が揺れる感じがある」「歯と歯の間がすいてきた」この3つのうち、1つでも当てはまるという人は、早めに歯科医院を受診した方がいいと思います。
ひとこと:歯周病は早期発見が大切。自己チェックを日常的に行いましょう。
歯周病の検査
検査では、さまざまな方法で歯周病の有無やそのリスクを調べます。
- 歯ぐきプローブと呼ばれる器具を使って歯と歯ぐき(歯肉)の間の溝(歯肉溝)の状態を調べます。
- かみ合わせ歯のかみ合わせが均等かどうかを調べます。
- 画像検査口腔内を撮影し、全体の歯並びや歯ぐきの状態、かみ合わせの状態を見て、歯周病の影響の有無を観察します。
- 歯垢(しこう)の染め出し安全な着色料を歯に塗り、プラーク(歯垢)の付着状況を調べます。
ひとこと:定期的な歯科検診で、歯周病の早期発見を目指しましょう。
歯周病の原因
歯周病の原因はプラーク(歯垢)の中に潜んでいる歯周病菌です。この歯周病菌が歯と歯肉の間の境目から歯肉の中に侵入しようとして悪さを始めます。症状としては、歯肉が赤く腫れてきます。これが歯周病の始まりです。
ひとこと:歯周病の原因となる歯周病菌は、日々の正しい歯磨きで予防できます。毎日の歯磨きを怠らないようにしましょう。
歯周病は全身にも悪影響!
歯周病は歯を失うだけでなく、多くの病気と関係することが近年の研究により判明しました。主なものは、脳梗塞・心臓病・糖尿病・誤えん性肺炎・早産・低体重児出産、さらには非アルコール性脂肪性肝炎・慢性腎臓病・がんなどです。
ひとこと:歯周病は口の中だけの問題ではないです。全身の健康を守るためにも、歯周病の予防と早期発見が大切ですよ。
アルツハイマー型認知症と歯周病の関係
アルツハイマー型認知症は、脳内にたまった異常なたんぱく質により神経細胞が破壊され、脳の萎縮がおこる病気です。近年の研究で、アルツハイマー型認知症と歯周病の関係が徐々にわかってきました。
ひとこと:認知症の予防にも歯周病の予防が重要ということがわかってきました。口元の健康が、脳の健康にもつながるんですね。
歯磨き 3つのポイント
歯磨きのポイントは、「正しい磨き方を行う」「歯磨きのルートを決める」「歯ブラシのサポーターを使う」の3つです。
正しい磨き方を行う
歯磨き粉を大量につけると、香料や発泡剤で磨けたつもりになりがちです。そこで、1回目は歯磨き剤をつけずにひと通り磨き、2回目には少量の歯磨き粉をつけて磨くという2度磨きを行いましょう。これにより、プラークをしっかり落とし、口の中もさっぱりします。
ひとこと:歯磨き粉はあくまで補助的なもの。大切なのはブラッシングの手技ですよ。
歯磨きのルートを決める
歯磨きのルートを決めることで、磨き残しがないようにします。スタート地点とゴールを決め、途中で近道をせず、一筆書きをするように、ゴールにたどり着くように磨きましょう。
ひとこと:歯磨きも計画性が大切。自分だけのルートを作ってみてはいかがでしょうか。
歯ブラシのサポーターを使う
歯間ブラシやシングルタフトブラシ、デンタルフロスなどを使用することで、歯ブラシの届かない箇所も確実にプラークを取り除くことができます。ただし、自分に合っているアイテムを選ぶために、歯科医院で相談することが重要です。
ひとこと:歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやフロスも活用して、口元の健康を守りましょう。
以上、歯周病とその予防についての情報をお伝えしました。歯周病は口の中だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があるため、日々のケアがとても重要です。自分の口元の健康を守ることで、全身の健康も守ることができます。毎日の歯磨きを怠らず、定期的な歯科検診を受けることをおすすめします。